バルブ電動アクチュエータ用YDF2シリーズ三相非同期モーター

1. 概要

YBDF2、YDF2およびそれらから派生したシリーズの三相非同期モーターは、バルブ電動アクチュエータと組み合わせて使用される特殊用途モーターです。

バルブ電動アクチュエーターと組み合わせたYBDF2モーターの防爆性能およびその派生シリーズの防爆性能は、GB 3836.1-2010『爆発性雰囲気 - 第1部：機器の一般要求事項』およびGB 3836.2-2010『爆発性雰囲気 - 第2部：耐圧防爆構造「d」による保護された機器』の規定に準拠しており、またIEC 79-1の規定にも適合しています。これらのモーターは耐圧防爆形で製造されており、防爆マークはExdIIBT4Gbであり、可燃性ガスまたは蒸気と空気によって爆発性混合物が形成される工場内の場所に適しています。これはIIグループ（カテゴリAおよびB）および温度クラスT1～T4に属します。（ご注文の要件に応じて、防爆マークをExdIMbとしても製造可能で、メタンまたは石炭ダストの爆発性混合物を含む地下石炭鉱山の場所に適しています。）

YDF2およびその派生シリーズのモーターは、爆発の危険性のない場所での使用に適しています。

防爆モーターの防爆マークの意味：

派生シリーズモーターの型式については、基本シリーズモデルの文字の前または後に小文字または数字を追加して、派生順序番号を示します。

2. 使用条件

2.1 周囲空気温度：-20～+40℃；

2.2 海抜：1000mを超えないこと；

2.3 定格電圧：380V；

2.4 定格周波数：50Hz；

2.5 同期速度：1500 rpm（注：「r/rain」を標準単位「rpm」（1分間あたりの回転数）に修正）；

2.6 モーターの定格は短時間定格（S2）に基づくもので、時間制限は10分間、全電圧直接始動方式である；

2.7 モーターはF級絶縁を採用しています。周囲空気温度および海抜が条項2.1および2.2の規定に適合する場合、固定子巻線の温度上昇限界値（抵抗法）は90Kを超えてはなりません。

3. 構造の概要

3.1 モーターが電動アクチュエーター付きバルブと組み立てられた後、ハウジングの保護等級はIP55であり、他の保護等級に製造することも可能である。

3.2 モーターハウジングの材質：非防爆型はHT150以上のグレーチャートを使用。耐圧防爆型II級はHT200以上のグレーチャートを使用。耐圧防爆型I級はHT250以上のグレーチャートを使用。フレーム表面には冷却フィンがなく、滑らかになっているため、モーター表面への雨水、ほこり、腐食性物質の付着を低減でき、モーターの防錆、放熱および清掃に有利である。

3.3 モーターの構造および取付形式はIMB5（脚なしフレームでフランジ付き端カバーを用いた水平取付）である。その他の構造および取付形式にも派生可能である。

3.4 モーターは円筒形の片持ちシャフト出力を備えており、正歯車によって駆動される。両出力軸構造にも派生可能である。

3.5 モータの固定子巻線には高強度ポリエステルエナメル被覆丸銅線を使用し、回転子は鋳造アルミニウム製スクイリルケージ回転子であり、冷却方式はIC0041である。

3.6 モータ固定子巻線の引き出し線はフランジ端面を通じて引き出され、他の部分から引き出すことや端子箱を付けることも可能である。

3.7 モータはシャフト貫通部にスケルトンオイルシールを装備しており、減速機内の潤滑油がモータ内部に浸透するのを防ぐ。