YFB3シリーズ 粉じん防爆三相誘導電動機

1. 製品概要

YFB3シリーズ粉塵爆発防護形三相誘導電動機は、完全密閉式、自己ファン冷却式のかご形三相誘導電動機です。小型で軽量、運転が信頼性が高く、外観も優れています。高効率、低騒音、低振動、温度上昇余裕が大きく、性能に優れ、爆発防護構造が合理的で、安全かつ信頼性の高い使用が可能な特長を備えています。

2. 使用用途

粉塵爆発防護形電動機は、可燃性粉塵が存在する場所での使用を主な目的としており、製薬業界、繊維業界（綿繊維、麻繊維、化学繊維など）、製鉄業界（マグネシウム粉末、アルミニウム粉末、炭素粉末など）、穀物加工業界（小麦、トウモロコシ、穀類など）、飼料加工業界（血液ミール、魚粉など）、化学肥料業界、たばこ業界、製紙業界、合成材料業界（プラスチック、染料など）、建材業界などで広く使用されます。

3. 執行基準

GB/T 755-2019 回転電気機械 - 定格および性能

GB/T 997 回転電気機械 - 構造形態、取付方法および端子箱位置の分類（IMコード）

GB/T 1032 三相誘導電動機の試験方法

GB 1971 回転電気機械 - 端子記号および回転方向

GB/T 1993 回転電気機械の冷却方法

GB/T 3836.1-2021 爆発性雰囲気 - 第1部：設備の一般要求事項

GB/T 3836.12-2021 爆発性雰囲気 - 第12部：可燃性粉じんの特性に関する試験方法

GB/T 3836.31-2021 爆発性雰囲気 - 第31部：粉じん引火防止外殻「t」による保護を施した設備

GB/T 4942.1 回転電気機械 - 一体構造外装が提供する保護等級（IPコード）- 分類

GB/T 10068 軸高56 mm以上の電気機械の機械的振動 - 測定、評価および振動の限界

GB/T 10069.1 回転電気機械の騒音測定方法および限界 - 第1部：回転電気機械の騒音測定方法

GB/T 10069.3 回転電気機械の騒音測定方法および限界 - 第3部：騒音限界

GB 18613-2012 モーターのエネルギー効率の最小許容値およびエネルギー効率グレード

GB/T 22714 低圧交流モーター用成形巻線の巻間絶縁試験仕様

GB/T 22719.1 低圧交流モーター用散装巻線の巻間絶縁 - 第1部：試験方法

4. 基本仕様

4.1 フレームサイズ：80～355

4.2 定格出力範囲：0.18～375kW

4.3 極数：2～16極

4.4 定格電圧：380V、660V、380／660V、660／1140V（他の電圧はカスタマイズ可能）

4.5 定格周波数：50Hz（60Hzはオプション）

4.6 絶縁クラス：F級（H級はオプション）

4.7 効率：IE3、IE4

4.8 冷却方式：IC411

4.9 取り付けタイプ：B3、B5、B35、V1（オプション：B14、B34、V6など）

4.10 保護クラス：IP65

4.11 使用方法：S1（S2～S10はオプション）

4.12 周囲温度：-20℃～+40℃（オプション：最高温度60℃まで、最低温度-35℃まで、カスタマイズ可能）

4.13 海抜：1000m以下（他の海抜はカスタマイズ可能）

4.14 湿度：月平均相対湿度の最大値が90％を超えないこと

4.15 シャフト延長キー：タイプBキー

4.16 軸受：フレームサイズ132以下はシールド軸受、フレームサイズ160以上はオープン軸受（オプション：フレームサイズ160～280にシールド軸受）

4.17 接続方法：出力が3kW以下で電圧が380Vのモーターは「Y」接続、出力が3kWを超えて電圧が380Vのモーターは「△」接続

4.18 ファン：静電防止プラスチックファン（オプション：ダイカストアルミファン）

4.19 回転方向（シャフト延長端から見た場合）：時計回り（必要に応じて反時計回りに変更可能）

4.20 耐腐食クラス：C3（オプション：C4、C5、CX）

4.21 上塗り塗装色：ライトブルー（RAL5012）、カスタマイズ可

4.22 主端子箱

端子箱はモーターの上部にあり（モーターシャフト延長端から見た場合）、配線出口は右側にあります。また、90度回転させることができます。配線出口は4方向に調整可能です。ただし、端子箱の出口が後方（シャフト非延長端側）を向ける場合、リフティングリングの影響により、設置現場でモーターを据え付けた後にリフティングリングを取り外し、端子箱カバーを開けて、端子箱とフレームを接続しているボルトを緩めた上で、端子箱の出口を後方へ向けるように調整する必要があります。

端子箱の標準的な配線入口構成はベルマウス入口ですが、ユーザーの要望に応じて、ねじ込み式パイプ配線入口または防爆グランド入口にすることも可能です（オプション）。

4.23 補助端子箱（オプション）

補助端子箱とは、温度測定用およびヒーターテープ用の端子箱を指します。

4.24 温度測定および加熱装置（オプション）

フレームサイズ160～225の場合、ユーザーの要望に応じてヒーターテープまたはPTC温度測定装置を設置可能（2つの選択肢のいずれか）。フレームサイズ250～355の場合、ステータ軸受用温度測定装置およびヒーターテープをユーザーの要望に応じて設置可能（オプション）。

5. 注文ガイド

5.1 モーター選定時の検討事項

□ 防爆クラス：Ex tD A21 IP65 T130℃など

□ 電圧：380V、660Vなど

□ 周波数：50Hz、60Hzなど

□ 取付方式：IMB3、IMB35など

□ 使用環境：屋内、屋外、周囲温度、高度など

□ 保護等級：IP65など

□ 動力伝達装置の機械的特性および慣性モーメント

□ モーターと動力伝達装置との接続方法

□ 起動方式、起動頻度、および起動時の電圧降下など

□ 使用運転形態：S1またはその他

□ 熱的分類：155（F級）またはその他

□ モーター回転方向：時計回り、反時計回り、双方向

□ 端子箱位置：左上、右上

□ 端子箱導入タイプ：ベルマウス、ねじ付き管配線、グランド

5.2 例

要件：フレーム中心高さ355、220kW、2極フランジベース付、フランジなし端カバー、粉塵爆発防護型 Ex tD A21 IP65 T135℃（グループT4）、380／660V、時計回り回転、ベルマウス導入

モーター刻印:

契約条件に変換: YFB3-355M1-220kW 380/660V 50Hz IMB3 Ex tD A21 IP65 T130℃ ベルマスインレット。

5.3 特殊要件（電圧、周波数、保護等級、回転方向、取付タイプ、二重延長シャフト、騒音、振動制限、防爆マーク、端子箱インレットタイプなど）については、技術協定書の締結後にのみ製造が可能である。

5.4 本カタログのデータは、技術進歩に伴い予告なく変更される場合があります。最新のカタログバージョンをご確認ください。